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CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のウェブサイトには、「ゾンビに備えよ」というページがある! 何のためだろう?

こんにちは。

最近、新型コロナウィルス関係のことや「遺伝子組み換え蚊」の話でCDCの名前をよく目にするようになりました。 

 

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CDCとは?

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は75年前に創設され、アメリカ国内・国外を問わず人々の健康と安全の保護を主導する立場にあるアメリカ合衆国連邦政府の機関です。

 

健康に関する信頼できる情報の提供と健康の増進が主目的で、脅威となる疾病には国内外を問わず駆けつけ、調査・対策を先頭に立って行っているところです。

 

CDCの文書は世界共通ルールと見なされるほどの影響力を持ち、日本・イギリスなどでも参照・活用されています。

 

極端に致死率の高いバイオセーフティーレベル4に対応できるのはレベル4実験室だけで、それは世界に47か所ありますが、CDCもそのひとつです。

 

エボラウィルスなどのバイオハザードへの対策については世界中がCDCに依存していて、CDCは危険なウイルスの保存もしているようです。

参考:アメリカ疾病予防管理センター - Wikipedia

 

 

CDCの「ゾンビに備えよ」にはどのようなことが書かれているのか?

 

ウェブサイトは2011年に公開され、初めは皮肉を込めたキャンペーンが始まりだったようですが、「ゾンビへの備え」を通じて、あらゆる危険に対する備えについて、さまざまな人々に働きかけ、関心を持ってもらいたいというねらいがあったようです。

参考:https://www.cdc.gov/cpr/zombie/

 

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ゾンビ映画でパッと浮かぶのは、ミラ・ジョヴォヴィッチの「バイオハザード」やウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」などがありますね。

ゾンビ映画が好きな人、多いですよね~(私は苦手ですが)。

 

ただの「防災準備」よりも「ゾンビ準備」のほうが、確かに人々の興味をひくかもしれません。

 

サイト内にはゾンビの説明をしている「ゾンビ・アポカリプス・ブログ」があります。

既存の疾患の突然変異や放射線がゾンビの起源であり、感染性のウイルスによってゾンビが生み出され、噛まれたり体液に触れたりすることで感染し、人の「脳」をもとめて”さ迷い歩く”ように描かれることが多いようです。

 

ウェブページにはゾンビ対策だけでなく、ハリケーン地震対策にもなる防災グッズの紹介がありました。

水や食料、薬、工具、消耗品、衛生用品、衣類、寝具、重要書類(運転免許、出生証明書など)、救急用品など、数日間を乗り切るためのものです。

 

そして「どこに行くか、誰に連絡するか防災計画をたてるように」とあり、緊急時の連絡先を確認すること、警察や消防署、地元のゾンビ対策チームなど、地元の連絡先をリストアップすることなども書かれています。

 

「ゾンビ」の文字をとれば、普通の防災準備と変わりませんね。

 

それから車移動の多い広い土地アメリカらしく、避難経路計画には、

「家の中にゾンビが侵入してきたり、ハリケーンで街が避難したりしたときに、家族が再集結するための集合場所を決めておく。突然の事態に備えて家のすぐ近くに1か所、すぐに帰れなくなった場合に備えて近所以外にもう1か所を決めておくように。」

とありました。

 

そういえば、我が家は近所以外の1か所を決めていないことに気が付きました。日本でもそれは必要かもしれませんね。 

 

他民族国家だなあと思ったのは、

「緊急時に家族に自分の無事を知らせるための、国外の連絡先も決めておくように。」

という言葉です。

 

 

CDCは災害時にどんなことをするの?

 

CDCはゾンビが街中を徘徊するようになったら、他の病気の発生と同様に調査を行い、

ゾンビの蔓延に対処する都市、州、または国際的なパートナーに技術支援を提供するそうです。

 

その支援には、相談、実験室での検査と分析、患者の管理とケア、接触者の追跡、感染制御(隔離と検疫を含む)などが含まれ、病気の原因、感染症/ウイルス/毒素の発生源、感染経路とその広がりやすさ、感染の連鎖を断ち切ってさらなる感染を防ぐ方法、患者への最善の治療方法なども考えていくようです。

 

今の新型コロナウィルス対策がそのとおりかもしれませんね。

 

もしウィルスのかわりにゾンビがやってきたら、格闘も必要かもしれません。

ただでさえ神経を使う検査なのに、「脳」めがけてやってくるゾンビには足がすくんでしまいます。とてつもない強靭な精神も必要とされますね。

 

ウェブサイトにはほかにも「教育者のためのゾンビへの備え」として、教育関係者が中学生の子どもたちに、楽しく、架空のシナリオを使って、緊急事態への備えと対応の基本を教えるレッスンプランやアクティビティが用意されているとのことでした。

 

それから、災害がいつ来ても大丈夫なように注意勧告の意味で「ゾンビ・プレパレーション・ポスター」もありました (結構おどろおどろしいですね)。

 

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2011年のキャンペーン後はどうなったかよくわからない

これら2011年に行われたゾンビ対策のキャンペーンは「成功」とありましたが、その後はどうなったのかはよくわかりません。

 

このウェブページに関するコメントは2011年には1559通寄せられていて、「素晴らしい、おもしろい」と好意的なものもあれば、「税金の無駄使いをやめろ」というものもありました(日本といっしょですねw)。


米国人口で考えると少ないコメント数かもしれませんし、2011年以降は何も書き込みが無いように見受けられます。

 

ところで、このサイトの最後の方にはグラフィックノベル(まんがの単行本)で、「備えあれば憂いなし:ゾンビ・パンデミック」がありますよ、緊急事態への備えについて楽しく学べますよ、と紹介されていました。

 

本の内容は、普通の人々をゾンビに変えてしまう奇妙な新種の病気が蔓延していく様子を、ある2人の視線から描かれ、災害が起こる前に家族や職場、学校で準備ができるように「準備チェックリスト」が書かれているんだそうです。 

 

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いかがでしたか? 新種の病気が蔓延、突然変異株・・・・なんだか、今のウィルスと印象がダブりますね?

 

2~3か月前だったか、アメリカのある預言者が「CDCのゾンビサイトが気になる」と言っていたのが私の頭に残っていて、ちょっとそのサイトを見に行った次第です。

 

今の新型コロナワクチンの副反応が接種者だけではなく、「接種者に会った非接種者にも何かしらの影響が出ることがある」という海外からの話しを聞いて、私もちょっと気になりました。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。記事を楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 <追記>
21/7/4

・日本の厚生労働省のホームページに2017年12月に載せられた”感染症エクスプレス”

米CDCの2011年のキャンペーンについてふれています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188336.html

 

21/9/6 追記

・「ゾンビ」という言葉が出てきました・・・

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