こんにちは。
大阪は昨日から気温が上がっており、日中は半袖でも過ごせそうな陽気です。
そして今日は熱中症注意が出るほどの気温まで上がるようです(とはいっても26度ですが・・・)。
今回ご紹介するのは、アメリカ合衆国フロリダ州にある細長い列島のキーズにて、遺伝子組み換えされた蚊を放出するという、ちょっと背筋が寒くなるような記事です。
こちらはDAILYMAIL.COMの21年4月27日の記事からご紹介です。
原文
(原文をすぐに和訳で読みたい方はGoogle翻訳をご利用ください⇒ Google 翻訳)
このフロリダキーズで遺伝子組み換えした蚊を放つことは数年前から計画されており、ついに今年の4月末から実行に移された模様です。
実験対象となっているのはネッタイシマカという種類の蚊であり、ジカ熱、デング熱などの病原菌を媒介する蚊です。
なぜフロリダキーズが選ばれたかというと、地図でフロリダの下に位置するブラジルからこの蚊が来るのが原因だそうです。
今回の蚊はオスを遺伝子組み換えしており、メスとの交尾中に特殊なタンパク質を渡すことにより、メスが生んだ次の子孫は死に至るんだそうです。
人をさすのはメスの蚊で、産卵のために人をさし、人は血を吸われることでかゆみが出て、ひどいときは病原菌もうつされる(感染)可能性があるわけです。
アナフィラキシーショックがおこることもあるので、実は人間にとって地球上での大きな脅威は蚊であるといっても大げさではないですね。
遺伝子組み換え蚊を作っているのは英国のバイオテクノロジー企業であるオキシテック社で、同社はもともとジカウイルスに対応する遺伝子組み替え蚊を開発していたようです。
最近離婚を発表されたビル・ゲイツ氏の「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が「遺伝子組み換えしたオスと交尾させて子孫を殺す」蚊の開発に、4億3600万円相当の資金を2018年半ばにオキシテック社に提供したといわれています。
蚊の放出はフロリダ州もこの地のモンロー郡でも承認しており、同社は段階的に12週間にわたって最大14万4千匹の遺伝子組み換え蚊を放つそうです。
今回の実験結果はまだ明らかになっていないため、現地の人々に不安が広がり人体実験になってしまうのではないかと大勢が強い懸念をいだいています。
懸念される点には、たとえばそこに住む人々への健康に影響はないかとか、自然界の食物連鎖に影響がないかとか、遺伝子組み換え蚊を食べた生物に影響はないだろうかとか、遺伝子組み換えの蚊と野生の蚊との雑種が生まれないか、そこからまた別の病気が発生しないだろうか?などの点があるかと思います。
たしかに人間にとっては蚊の存在は何の利点もないので、蚊がいないにこしたことはないです。
しかし例えば小さな世界のビオトープにわく蚊のボウフラは、水中の微生物をたべ、ボウフラはメダカなどのエサになります。そして空を飛ぶようになれば花粉を運ぶこともあるわけです。
今回の蚊の放出を承認している米国環境保護庁に対して現地の人々や有識者たちは実験中止をもとめているそうですが、どんどん話が進んでしまっているようです。
米国疾病予防管理センター(CDC)では、オキシテック社から提供されたデータを確認するとしているようですが、健康評価まで踏み込んだものではないようなので、そこが一層住民の憂慮する点かと思います。
もしも人体に被害が出たり、環境破壊につながれば本末転倒になってしまいますね。
下手をするとその失敗は取り返しのつかない深刻で危険な結果になることがあると有識者たちは考えています。
オキシテック社は、過去にもブラジルのジャコビナというところで試験的に放ったところ、病気の感染率が下がる効果があったとしています。
しかし、その一方でイエール大学研究者が野生の蚊を捕獲検査したところ、遺伝子組み換えされた蚊の遺伝子をもつ蚊が確認されたそうで、これでは実験は失敗だとする声があるようです。
今話題のワクチンも未完成のまま人に投与を始めていますが、今回のこの遺伝子組み換え蚊の実験結果も検証することもなく、そして人々の理解を得られぬままにどんどん強引に物事を推し進めていく企業やその体制に、現地住民だけでなく世界中が不信感を抱くのは当然だと思います。
なぜにこうも地球上の大切な存在である「人」とその健康を置き去りにして、物事が進められるのでしょうか?
私はこのフロリダキーズには訪れたことはありませんが、世界でも有名な観光地で美しい自然にあふれ、とても繊細な生態系だと聞きます。
もしも企業が人々の健康や環境の安全性よりも利益を重視している場合、実験場所にされた美しい土地の人々にとっては、たまったものではありませんね。
美しいフロリダキーズの住民の方々や自然に被害がでないことを願うばかりです。
最後に、原文英語記事には「世界で最も危険な動物、蚊」と題する動画がありますので、ご興味があればご覧ください。
なお、米国疾病予防管理センター(CDC)は最近、新型コロナのワクチンに関する「新ニュールンベルク裁判2021」で提訴されました。
このことは記事にしてありますのでご参照ください(↓)。
お読みいただきありがとうございました。記事がお役に立てれば幸いです。
参考
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52261702/
https://gigazine.net/news/20190918-gene-hacking-infertile-mosquitoes-backfired/