こんにちは。
今回はmedRxiv(メドアーカイブ)から出てきたレポートの紹介です。
medRxivは医学、臨床研究、関連する健康科学の分野において、完成しているが未発表の電子出版を出すところで、情報は確立された情報としては扱われないのでニュース報道にはならないようです。
ここはイエール大学の非営利の研究教育機関であるコールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)とグローバルなヘルスケア知識プロバイダーであるBMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル/イギリスの医学誌)によって設立されました。
21/6/9のレポートでは、新型コロナの入院患者大半にはある栄養素が足りていないと述べられていました。
原文:
Plasma zinc status and hyperinflammatory syndrome in hospitalized COVID-19 patients | medRxiv
入院中の新型コロナ患者の多くが亜鉛不足
medRxivによると、新型コロナで入院している患者たち96%に著しい亜鉛不足がみられたということです。
入院から90日間経過観察してきた結果のようですが、血漿亜鉛濃度に入院期間が長いか短いか若干関係があるものの、死亡率や罹患率とは関係はないようです。
それでは、日本人の私達はどのように亜鉛を摂っていったらいいのでしょうか?
亜鉛が欠乏するとどうなる?
亜鉛は全ての細胞に含まれています。体内の細胞の成長と分化に大きな役割を果たしています。
細胞の新陳代謝に欠かせない亜鉛は、髪・肌・味覚・免疫機能・生殖機能など体内の至る所に関わっており大切です。
亜鉛が不足すると、たんぱく質やDNAの合成がうまく行えなくなり、成長障害が起こります。
味覚障害や皮膚炎、食欲不振、貧血などが起こり、生殖機能低下、慢性下痢、脱毛、免疫力低下、認知機能障害などの症状も出てくるようです。
亜鉛を多く含む食品は?
亜鉛は、魚介類・肉類・種実類・穀類などに比較的多く含まれます。
特に多いものとしては牡蠣、あわび、たらばがに、するめ、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、高野豆腐、納豆、えんどう豆、切干大根、アーモンド、落花生などです。
また、しらす干し、かつお節、うなぎのかば焼き、まさば(生)、まあじ(皮付き生)などにも多いとのことです。
亜鉛の吸収を妨げるもの
植物性食品の食物繊維や、穀類・豆類に多いフィチン酸は亜鉛の吸収を妨げるようです。また、加工食品の食物添加物は亜鉛の吸収を阻害してしまうようです。
お弁当作りに便利ではあるものの、加工食品はできるだけ避けたほうが良さそうですね。
(加工食品:ハム、レトルト食品、冷凍食品、菓子類、インスタント食品・・・など)
亜鉛の摂り過ぎに注意
亜鉛を過剰摂取すると前立腺に影響したり、吐き気、嘔吐腎障害、免疫障害、上腹部痛、消化管過敏症、HDLコレステロールの低下、低銅血症、下痢などのおそれがあるとのこと。
サプリメントでとるときは、上手に利用したいですね。
まとめ
私は昨年から今年の冬にかけて亜鉛のことを意識して、夕食献立に週1で牡蠣を2分以上茹でたものをポン酢でいただくという1品を出していました(そういえば、最近は作っていません)。
朝食やおやつにナッツ類も食べますが、これらにも亜鉛は入っていたんですね。
食べ物だけでなく、ドラッグストアで売っている牡蠣とウコンのエキスの入った錠剤を週に1~2回ほど飲むようにしています。
効いているかどうかはわかりませんが、なんだか安心ですw
今年2021年の土用の丑の日は7月28日(水)だそうです。うなぎを食べるといい日ということですが、待ちきれないので6月も食べておこうと思います♬
お読みいただきありがとうございました。記事がお役に立てれば幸いです。
参考
https://haruki-cl.com/blog/eiyou/20200917.html
https://cp.glico.jp/powerpro/citric-acid/entry76/
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-zn-cu.html