【広告】

声の調子でカラダのコンディションはわかるものなの?

 

冬のある朝起きてみると声が出にくくなっていることは一度は経験があるのではないでしょうか?

声はカラダの調子を表してくれるものの1つです。今回は声とカラダの関係をまとめました。

 

声を出す仕事

私は以前コールセンターに勤めていました。出勤中は50分電話対応をして10分休んで、また50分電話対応をして、10分休んで・・・というサイクルで勤務していました。

 

この休憩の10分間は次の50分間の準備をしたり、水分補給をしたり、のど飴をなめてノドの調子を整えたりするためのものでした。

 

以前テレビを見ていた時にアナウンサーが、日常でノドの調子にすごく気を遣うと言っていましたが、アナウンサーや歌手、声優、教師、ツアーガイドなどのお仕事は、声が仕事道具となるのでさぞかしノドのケアをされているんだろうなと思います。

f:id:what-rich-life:20190124233808j:plain

 

それにしても「声」ってすごいですよね。大勢いるコールセンターでも、誰が話しているかだいたいわかります。テレビから流れてくる声も、知っている芸能人なら当てることができますよね。声紋は人それぞれ違うものなんだそうです。

 

 

声がスムーズに出るようにするには

コールセンターの休憩所では、あいさつがわりにしょっちゅう飴やチョコレートを交換しあっていたのですが、少々油分があるほうがノドがしっとりするので好まれました。

 

人によっては飲み物をお茶や水よりもミルクティーやコーヒーミルクのペットボトルに置き換えていて、「そのほうがノドが潤うから」と言っていました。

 

ノドが乾燥すると声がしゃがれてしまいます。それなのにオフィスはとても乾燥していたので、みんないろいろ工夫していたのです。

 

マスクをする人もいましたが、私はしゃべりづらいのでマスクをせず、そのかわり小さいタブレット飴をいつも口のどこかにしのばせて、ノドが乾燥しないようにしていました。

小さいタブレット飴なら会話相手に飴をなめていることを気づかれないように話すことができます。

 

ある時、コールセンター内でユーカリと思われるアロマの香りが急に漂ってきたことがあります。ユーカリは空気を清浄にしたり、咳をしずめたりする働きがあります。誰が使っていたのかわからなかったのですが、さわやかで気分が和みました。

 

 

白ごま油をキュアリングして「うがい」する

数年前から始めたのですが、白ごま油をキュアリングして、朝の起床後にまずこれでうがいをするとノドの調子が良好です。

 

アーユルヴェーダの健康法なのですが、これがノドが痛くなり始めたときにするとすごく効果があります。

 

キュアリングとは白ゴマ油を一度ゆっくり100度まで熱してから、今度はゆっくり冷まして保存する方法で、こうすることで白ごま油そのものの抗酸化作用を強くするのです。

 

うがいの仕方は、キュアリングした白ごま油を口に少量含ませて30秒グブグブしてから、次の30秒は上を向いてノドの奥でガラガラとうがいをします。

この時、顔にオイルがはねますのでティッシュを口にあてておいたほうがいいです。

 

最後はそのティッシュにオイルを吐き出してごみ箱に捨てます(油なので排水口には捨てません)。

 

このオイルでうがいするようになってから、風邪はめったにひかなくなりました。また、このオイルはいつも台所に置いてあるので、水仕事のあとの手荒れを防ぐためにハンドクリーム代わりにちょっと手にすりこむこともします。

 

うがい用のオイルはいろいろ市販されています。ごま油とアロマ数種(ユーカリやハッカなど)を混ぜたものが販売されていて以前使ったことがありますが、口が非常にスースーしてさわやかになりました。

 

 

姿勢で声の印象が変わる!?

別会社のコールセンターにもいたことがありますが、どこでも言われることは同じで、姿勢をよくして口角を上げて、声を前に出して話すように研修で言われます。

姿勢を良くすることで声がよく通るようになり、明るい印象が相手に伝わるからということでした。

 

あわせて自分の表情をいつでもチェックできるように、机に鏡を置いてある会社もありました。

 

もしも姿勢が悪く、うつむきがちで電話対応したとしたら、声がちょっと低くなって暗い印象を与えてしまうのです。

 

発声次第で本当にずいぶん人の印象は変わります。良い姿勢を保つためと、声に態度が出てしまうからということで、足を組まないことも研修で指導されました。

 

そういえば家族がいる人は朝の「おはよう」の声の調子で、相手の体調に気づいてあげられることがありますね。

「おはよう」「あら? どうしたの、暗いわね」「なんだかお腹が痛いんだ」

「え??」みたいな。

 

 

スポーツでかけ声はなぜ出すの?

私は中学時代に部活で剣道をやっていましたが、剣道は試合で大きなかけ声を出して自分を鼓舞したり、相手を威嚇したりします。

打ち込み稽古でも声を出すことで、力強いきれいな打ち込みができます。静かな剣道はありえません(笑)。

 

スポーツ全般にいえることで、みんな声を出していきますよね。

 

子供が小学生の時は、運動会で子供と父兄で一緒に綱引きをして、「オーエス!」で力いっぱい引っ張っていました。実に気持ちよく、周りの人と一体感のあるかけ声でした。

 

 

声が急に出なくなるのは風邪だけではない

独身時代の若い頃、友達とカラオケに行っては長時間みんなで歌っていましたが、帰宅するときには声が枯れてガラガラになっていました。ノドを急に使いすぎたのですね。

 

これに似た症状で、高校時代の球技大会や部活の試合で味方に声援を送ったあとも、声がかすれてノドが痛くなることがありました。

 

また、子供が乾燥性のアトピー性皮膚炎の場合、ノドの乾燥がとても早く、ノドを痛めやすいので注意が必要です。ノドを痛めてしまってそこにウィルスがやってきて風邪をひいてしまうこともあります。

空気が乾燥する時期はこまめにノドを潤す工夫が必要ですね。

 

ところで、風邪ではないことで声が出なくなるケースがあります。

 

昔私の伯母は、明治生まれの結構頑固な祖父母と2世帯同居をしていたのですが、何かのきっかけで祖父母と一時的に関係がよくなくなってしまい、我慢を重ねているうちに声が急に出なくなってしまったことがあります。ストレスによる精神的なものだったようです。

 

当時はまだインターネットがなくて、自宅の電話がプッシュホン式の緑色のカエル電話だったので、伯母の妹である私の母が東京ー大阪間で伯母と電話で話すことができないと嘆いていました。

 

伯母はその時は口が充分に開かないほどのひどい状態だったそうです。我慢で歯をずっと食いしばっていたのかもしれません。

 

伯母はこの症状が出て初めて、自分の心の状態に気が付くことができたそうです。

自分でこれではいけないと心をほぐすようにして、カラダをゆっくりと休めるようにしたそうです。そして焦らないようにして少しづつ自分で治していくことができました。

 

 

咽頭ガンで声が出なくなる

伯母と同居していた祖父はキセルやタバコを吸う人で、最後は咽頭ガンで亡くなりました。

 

末期のころは寝たきりになって自宅で介護されるようになり、私が会いに行くとお砂糖がたくさん入った冷たい水が飲みたいとよく言われ、そのたびに作ってあげました。

 

祖父のカラダはだんだん弱り、声がかすれて聞き取りにくい状態なっていきます。いつもノドから痰がからんだゴロゴロという音がして、ゼイゼイとする息がつらそうでした。

 

 

一人暮らしの人は、家を出る前に一度声を出してみよう

昔私が一人暮らしをしていたとき、朝起きてから自宅を出る前までの間に少し声を出してから家を出るようにしていました。言葉は「あいうえお」でも、「いろはに」でも何でもよいのです。歌を歌ってみてもいいですね。

 

これは友人から聞いた話しでしたが、その友人の一人暮らしの友達が誰とも話しをしないまま会社に出勤して、同僚にあいさつしようとした時に、全く声が出せなくなっている自分に初めて気がづき、急いで病院に駆け込んだということからでした。

 

いつの間にか声が出なくなっているなんてことがあるのですね。

 

ところで、最近では進行性の病気によって声を失った人でも、事前に自分の声を録音しておけば、のちのちしゃべる言葉を以前の自分の声でよみがえらせることができるソフトがあるんだそうです。

 

生まれ持った人の声の温かみは、かけがえのないものということですね。

 

 

まとめ

自分の声が普通に出ているときにはそのありがたみに気がつかないですが、声が急に出なくなると慌てますよね。

声が少し変だなと感じたら、カラダの状態に意識を向けて異変を感じたらすぐにケアをしたほうがこじらせずにすみます。

 

もしも声の調子がよくないことが続くときは、もしかして病気がひそんでいるかもしれません。医療機関を受診したほうがいいかもしれませんよ。

 

(記事がお役に立てれば幸いです。)