みかんを食べる時って、外側の黄色い皮(いわゆるみかんの皮)をむいたあと、あともうひと作業することがありますよね。そうそう、黄色い皮の内側についている白い筋をとることです。
今回はそのみかんの白い筋について記事にしました。
(この記事は2018/12/24分の書き直しです。)
ペットのハムスターがみかんの薄皮の白い筋を食べた!
プリッとしたみかんの袋のまわりについているこの白い筋は、口に入れるとモソモソして余分だなあと思っていました。だから今まで白い筋は少しづつはがして、取ってからみかんを食べていました。
ある時うちのペットのハムスターにこの白い筋を少しあげてみました。ハムスターにはエサとしてあまり水分の多い物を多く与えてはいけません。下痢になるからです。小さな動物の下痢は命にかかわりますので要注意です。
そんなわけでみかんの果実ではなく、この白い筋をあげてみました。普段から小松菜やブロッコリーの葉を少しあげていたので、あまり何も考えずにあげてみました。
するとハムスターは、小さな両手にだいじそうにこの白い筋をもってパクパク食べてしまいました。
目新しいから食べたのか?栄養があると思って食べたのか?いい香りがするから食べたのか?理由はわかりませんでした。でも、もしかして白い筋にはよい栄養があるのかもしれないと、ふと思って調べてみました。
みかんの白い筋は果皮の一部で栄養が豊富
そういえば昔、母から「みかんの皮の白い筋をあまりとらないで、そのまま食べなさい。おなかにいいから。」と言われたことがあります。
「おなかにいい」とは、食物繊維が豊富なので便秘にきくということのようでした。
みかんの果皮の内側(中果皮)にはアルベドという名前がついています。
このアルベドの中に維管束(いかんそく)という筋があります。維管束は葉や土からの栄養や水分をみかんに届けるということをしています。
なんだか人間の赤ちゃんがおかあさんのおなかにいるときに、へその緒から栄養をもらうしくみとよく似ていますね。
驚くべきアルベドの働き
アルベドには食物繊維が豊富なのはもちろん、実はビタミンPという聞きなれないけれど、すごいビタミンが含まれています。
ビタミンPはビタミンCを助ける働きをして、血管を丈夫にしたり血行をよくしたりするので、高血圧予防、中性脂肪の抑制に効果があるのだそうです。
出典1: 特集1 みかん(5):農林水産省
まとめ
みかんの木が根や葉から栄養をとりこみ、実に送りこむ時にその栄養は白い筋を通っていくのですね。
私は最近高血圧症になりました。遺伝が大きいと思いますが、よもやみかんの白い筋が高血圧予防に効果があるとは知りませんでした。これからはみかんをまるごと大事に食べていこうと思います。
ただし、ペットのハムスターにはお腹をこわされてはいけませんので、白い筋をあげるときは、ほんの少量にしようと思います。
(この記事がお役に立てれば幸いです)