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お正月の準備!鏡餅とお正月飾りの意味は?いつまで飾るの?橙の意味は?

正月準備ってしますか?夫は単身赴任中で正月はこちらに戻ってくるので、赴任先の家を飾ることにはあまり興味がないようです。

今回はお正月飾りの意味は、どんなことがあるのかのお話です。

 

 

 

鏡餅の意味は?

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私は子供の頃、お正月は毎年決まって大阪にある母の実家で過ごしていました。

学校が終わって冬休みに入ると、すぐに母と飼っていた犬とで新幹線で東京から大阪に向かいます。そして冬休みが終わる2~3日前までギリギリ滞在して東京に戻ってくるのです。

 

会社員の父も年末年始は私たちが滞在する大阪にやってきました。

 

母の実家には祖父母と伯母一家が住んでいましたが、私たち家族を何日も泊めることができる部屋があったので、窮屈に思ったことはありませんでした。

 

私の両親は転勤族で家をよく引っ越したので、私にとっての幼いころからの思い出のある家といえば、この、今は伯母夫婦の家のことになります。

 

この家では昔、毎年の年末になると餅を機械でついていました。炊飯器が4つあわさったような大きな青い餅つき機で、出来上がる餅もたくさんでした。

 

神棚にかざる餅、床の間に飾る大きな餅、玄関に飾る餅、そして自分たちが食べる餅、大中小さまざまに作りました。飾るために作られた餅は上新粉をまぶされ、そのまま乾かされます。

 

鏡餅は絶対に丸いです。神社に祭られている円形の鏡の意味があり、神様へのお供え物という神聖な意味があるんだそうです。そして健康と長生きの意味もあるんだと聞かされました。

 

お正月飾りの名前と意味は?


この家では門扉に「門松(かどまつ)」や玄関ドアに「しめ飾り」もしていました。

門松をしていないと、ここに家があることに神様に気づいてもらえないんだよと祖父は言っていました。

 

また、しめ飾りにはみかんのような本物の橙(だいだい)がついており、玄関ドアに飾っていました。魔除けの意味があるのだそうです。

 

鏡餅も正月飾りも、これらを飾る日はだいたい28日でした。29日は「9」のつく日で苦労を連想し、31日は元旦まで一晩しかないので、神様に対して大変失礼なことだと聞かされました。

 

鏡餅やお正月飾りはいつまで飾るの?

鏡餅は「鏡開き」の日に神棚からおろして、おしるこにして食べました。お餅がかなり固くなっていたので、祖父が苦労して木槌ですこしづつ割っていたのを覚えています。包丁のような刃物は使ってはいけないということでした。

 

門松やしめ飾りは「どんど焼き」の日に近所の神社に持って行って焼いてもらっていました。「どんど焼き」は関東に住んでいると聞かない名前です。関西の風習のようで、だいたい1月中旬ごろになり、毎年伯母が神社に日にちを聞きに行っていました。

 

学校の3学期が始まるのは鏡開きよりも前で、その時には東京に戻っていただろうから、毎年この風景を見られていたわけではないと思うのですが、見ていた年もあったのだなあと懐かしく思い出されます。

 

なお私たち家族の東京の住まいはマンションでしたが、いつも年末に父が大阪に行く直前に玄関にしめ縄をつけていたようです。

正月は何年もの間、誰もいない家だったのだなあと今さらですが気づきました(笑)。その家に長く住むご縁がなかったわけです。

 

橙はなぜお正月飾りに使われるの?

 ところで、鏡餅にもしめ縄にも「橙(だいだい)」が使われますね。どうしてなのでしょう?

 

当時、祖父母のお知り合いに橙の木をもっている方がいました。年末になると木になった橙をいくつかおすそ分けで送ってくださったのですが、食べるのかと思うと、「これは縁起物なので飾るのよ」と祖母が言っていました。

 

実際にお正月のあいだは、橙を床の間や玄関に置かれる鏡餅の上や、神棚にのせて飾っておいて食べることはありませんでした。そして正月が終わるとお風呂に浮かべていたようです。

 

私も子供心に橙を食べようとは思いませんでした。なぜならどう見てもその橙の皮がかたそうでしたし、ミカンの方がやわらかくて食べやすそうに思えたからでした。

 

また、送っていただいた橙には葉っぱがついているものがありました。祖母は葉っぱがついた一番形の良い橙を選んで大事そうに床の間の鏡餅にのせていました。

 

橙は「だいだい」と読み、何代も続くという意味の「代代」と音が同じです。子孫繁栄の意味があるのですね。橙は木からなかなか落ちなくて、ほうっておくと2年ほどはそのまま木についているものらしく、知人の方が自分で橙を木から取っておすそわけしてくださっていたようでした。このなかなか木から落ちないことが、この実に「だいだい」と名がついた理由だそうです。お正月にふさわしい果実なのですね。  

 

まとめ

12月27日の午後にスーパーのレジに並んでいると、スーパーのカゴからはみ出た大きな鏡餅真空パックを4つと、しめ縄をいくつか買っている4人組の会社員さん達がいました。

 

そして翌28日には私の勤め先が入っているビルの玄関入口の左右両脇に、大きな門松が飾られていました。そういうマンションの我が家も28日にお正月飾りのリースを玄関ドアに飾りました。

 

マンションだと門松を飾るのは難しくても、しめ縄や正月飾りを玄関ドアに飾ることはできます。そしてお餅を自宅でつくことはなくても、今は便利な真空パック鏡餅がスーパーで手に入り、神棚に飾ることができます。

 

子供の頃は年末は寒い台所で母や伯母や祖母のお手伝いをして、みんなが大忙しだったのを覚えています。

今は、昔の記憶とは比べようもない簡単さ・便利さですが、それでもこの年末年始のひと時をお正月飾りをして、年越しそばやおせちを食べて家族で過ごすことは、日本を感じ、思い出にもなり、そして縁起をかつぎ、みんなの健康や幸せを祈ることにつながり、とても大事なことだと思うのです。

 

今回は平成最後の年末年始ですね。皆様が健やかにお過ごしくださいますようにお祈りしています。

 

(この記事がお役にたてれば幸いです。)