こんにちは!オリーブ油で煮る料理、アヒージョって知っていますか?
とてもおいしい料理で、最近では大衆レストランでもメニューに見かけるようになりました。
今回はこのアヒージョの魅力と、オイルフォンデュとどう違うのかなどを記事にしました。
アヒージョって何?
数年前最寄り駅に小さなスペイン料理店(バル)がオープンしたので、友人と訪ねてみました。その時に、「アヒージョ」という小さな鍋で油っぽい料理が出てきたのが、私の初めてのアヒージョ体験でした。
エビとマッシュルームとにんにくが入っていたのですが、こしょうと塩で味つけされていて、とても熱くて印象に残るおいしさでした。
料理といっしょにバゲット(パン)が一緒についてきたのですが、それもオイルにちょいとつけて、こちらもおいしくいただきました。
「アヒージョ」は具材を小さな陶器の鍋でオリーブオイルとにんにくで煮込んだものです。そして調理後はそのまま食卓に出せる小粋な小皿料理です。
アヒージョという言葉は、スペイン語で「にんにく」をあらわしていて、油は高温にするのではなく、低温で具材をゆっくりと「煮る」ものです。温度は70~100度ぐらいでできます。
具材は魚介類を中心として、鶏肉、キノコ、その他野菜を使います。レストランだときのこ(マッシュルーム)を使ったアヒージョが多いですね。
オイルフォンデュとの違いは?
一方、オイルフォンデュはスイス料理のひとつで、金属製の小さな鍋を食卓の上に置いて、オリーブオイルを鍋に入れて熱します(日本ではチーズフォンデュの方が有名ですね)。
温度はだいたい140度ぐらいと、日本のてんぷらや揚げ物よりは低めです。
食卓では人数分の長い専用フォークを用意して、その先に肉や野菜やバゲットを小口大にしたものを刺して先ほどの油でそっと素揚げしてから、いくつか用意された好みのソースをつけていただきます。
我が家のソースではポン酢、ハーブ入りのソルト、そばつゆ、ケチャップなどを用意していますが、タルタルソースなどのクリーム系のものを用意しておいてもいいですね。
うちの家族は天ぷらや揚げ物のころもがあまり好きではなく、素揚げのほうを好みます。胃もたれしにくいからですね。
前述のとおり、アヒージョは低温の油で「煮る」料理で、台所で調理した後に食卓に出しますが、オイルフォンデュはみんなで鍋を囲んで専用の長いフォークに具材をさして、油の鍋で素揚げしていただきます。
アヒージョを食卓でホットプレートで食べることもできそうですが、どちらも油がハネて肌につくとなると熱いですし、食後ははねた油の掃除をしなくてはなりません。ただ、アヒージョのほうが油のハネが少なくて掃除が楽かなと思います。
低温の油で煮るメリットとこの料理のデメリット
アヒージョに鶏肉を小さく切ったものを使ってみたところ、ものすごくやわらかくジューシーにできました。肉って、高温にいきなり入れると、ぎゅっと固くなってしまう性質があるんだそうです。低温でゆっくり煮れば、肉はやわらかいままなんですね。
ただ、この料理は具材から水分が出やすいです。食べ終わったあとの鍋の中は油より水分が多いです。少量で小さな鍋で調理する理由はこれが原因なのかなと思いました。
でも家庭料理だとそうもいかないし、食べ盛りの子供だと間に合わないので、私は大きいフライパンで作ってしまいます(笑)。
アヒージョに適した食材は?
我が家で試しておいしかった具材は、鳥肉、えび、たこ、かぼちゃ、ズッキーニ、ピーマン、パプリカ、ミニトマト、生マッシュルーム、じゃがいも、さつまいも、ししとう、ウインナー、ハム、さやえんどう、スナップえんどうなどです。
なすやニンジンも、ひょっとするとりんごも(!?)おいしいかもしれませんね。
家の余りものの具材で作れる料理なので、冷蔵庫内のお片付けがわりにとてもいいと思います。
注意点は、具材の水分は調理前にあらかじめキッチンペーパーなどでふきとっておくことです。鍋で煮ている間に水分が出てくる料理なので、できるだけ事前にふきとっておきましょう。
鍋に具材をいれて、それらが半分浸るぐらいに油をいれて、弱火~中火でゆっくり煮ます。火が通りにくいイモ類は電子レンジで下茹でしておくと調理しやすいです。
この料理、煮る温度が100度まで行かなくても、具材はほぼ火が通っていくようです。
味付けはどうするの?
鍋で煮るときに、オリーブオイル、にんにく、とうがらし、塩少々、白ワイン、ハーブなどを入れるというのが定番のようですが、我が家では油を白ごま油にして、ハーブ入りソルトを少々と、それから皮をむいたにんにくをスライスしないで入れます。
にんにくは風邪予防にいいですし、風味もありますよね。あまりあれこれ調味料を入れなくても、具材だけで結構いい感じの味になります。
この料理は葉物は不向きですが、緑黄色野菜をいくつか色を違えて入れれば見た目の色あざやかさで、食欲をそそられます。
油については子供がオリーブオイルの香りが苦手なので、香りのあまりない白ごま油のほうを使っています。白ゴマ油はあっさりした感じですし、軽やかでほんのり風味があります。
それに白ゴマ油は100度まで熱するとキュアリングといって抗酸化作用を強めることができます(高温には適さない油のようです)。うちではこの白ゴマ油を使用する場面がだんだんと増えてきています。
まとめ
冬の間、アヒージョにすっかりはまってしまって2週間に1回は作っていました。具材を切るだけの簡単な料理なのに子供たちにすごく喜んでもらえます。
ただ、にんにくを入れすぎると翌日まで部屋の中ににおいが残ってしまうので、ほどほどの使用をおすすめします。
あと、残った煮汁を使ってバゲットや食パンを小さくしたものをフライパンで焼くと、なかなかおいしいですよ。前夜食卓に出したバゲットの硬くなった残りもこれで片付きます。
時短、おいしい、温かい、彩りよし、にぎわいあり。こんな料理をこれからも探していこうと思います。
(以上、記事がお役に立てれば幸いです)